社会就労センター協議会とは?
富山県社会就労センター協議会とは

富山県内には、身体障害・知的障害・精神障害を伴う方々が利用している施設や事業所がたくさんあります。そこでは、障害などの理由により、一般企業に雇用されることが難しい人たちが、リハビリや職業訓練を兼ねて様々な製品づくりや清掃作業などを行っています。障害というハンデキャップがあっても、その方たち一人ひとりの個性を活かし、能力を最大限に引き出すことにより、社会参加や自立生活が実現できるようになるのです。

富山県社会就労センター協議会では、会員施設・事業所で作られた製品の販売促進活動や、様々な研修会や調査研究事業を通じて、障害者の社会貢献や自立を応援しています。

SELP(セルプ)って何?
「SELP(セルプ)」は別名「社会就労センター」とも呼ばれ、英語のSelf-Help「自助自立」から作られた造語です。障害者など社会的ハンデを持つ人たちを取り巻く現在の社会的環境は、必ずしも満足できるものではありません。 しかし、そんな状況下でも、自分なりの働き方で社会に貢献しながら自分たちの生活を作り出す「自立」こそが、私たちの最大の目的なのです。
活動内容の紹介
共同販売イベント「ハーティとやま」の開催

会員施設・事業所で作られた製品(手工芸品、パン、クッキー、和菓子、食品加工品、野菜、雑貨など)の展示・販売を行っています。これらの手作りの作品はどれも味わい深く、作り手の温もりが伝わってきます。また、食品はほとんどが無添加で、どなたにも安心して召し上がっていただけます。

売上が伸びれば伸びるほど、製品を作った障害者の工賃(給料)が増えます。収入が増えることによって、社会的自立への扉が開かれます。だから、私たちは、様々な場所での販売イベント「ハーティとやま」を企画・開催することで、より多くのお客様にこれらの製品を手にとってご覧いただき、お買い上げいただくことによって作品の作り手である障害者の経済的自立の一助となればと考えているのです。

企業内販売会

県内各地の企業を訪問させていただき、会員施設・事業所で作られた製品の販売会を実施しています。販売会に関心をお持ちの企業がございましたら、お気軽に事務局へご連絡ください。

共同事業ネットワーク窓口の設置・運営

当協議会の会員施設・事業所では、職員と障害のある利用者の方々が協力して、数多くの製品を創り出しています。しかし、それらの品々は一つひとつが手作りのため大量生産が出来ません。また、県内企業からの下請け作業を受けている施設でも、職員数や利用者数に限りがあるため、大量の作業を受けることは困難です。

そこで、私たち富山県社会就労センター協議会の中に「共同受注のための窓口」を設置し、1つの施設・事業所では受注出来ない仕事でも、会員施設が力を合わせて対応できるネットワークを築いています。

また、製品の共同製作や共同作業を行うだけでなく、会員施設・事業所で働く職員や利用者の技術レベルの向上を目指した研修会や講習会などの開催情報についてもお知らせしています。

農福連携マッチング窓口の運営・設置

農福連携は「農業における課題」「福祉(障害のある人)における課題」の双方の問題解決へ向けた取り組みです。農業と福祉がつながることで様々なメリットが生まれることが期待できます。

当協議会に農福連携コーディネーターを配置し、コーディネーターが農家・農業法人等と障害福祉サービス事業所のマッチングを支援します。